ぶん回し歩行 改善

長下肢装具の膝の部分に取り付けることで代償動作が少ない歩行練習ができる、二足歩行ロボットの制御技術を応用したリハビリテーション用歩行練習デバイス「GSKnee(ジーエスニー)」が開発されました。

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長下肢装具の膝の部分に取り付けることで代償動作が少ない歩行練習ができる、二足歩行ロボットの制御技術を応用したリハビリテーション用歩行練習デバイス「GSKnee(ジーエスニー)」が開発されました。

下肢装具とは

脳卒中などの病気やケガなどで、足に麻痺などの障害が残った場合にリハビリや歩行補助などで使用される歩行補助具です。

下肢装具には股関節外転装具、長下肢装具、膝装具、短下肢装具、足底装具などがあり、足の変形の予防・矯正、疼痛の予防、転倒の予防など、失われた機能の補助を目的としています。

 
下肢装具 使用目的 適応疾患
股関節外転装具 股関節を外転位(股を開いた状態)に保ち、脱臼の予防、術後の固定などに使われます。 股関節脱臼、大腿骨頸部骨折など
長下肢装具 膝関節と足関節の動きをコントロールする装具で、脳卒中や脳血管障害による片麻痺の方や重度の変形性関節症など、急性期(発症したて)でよく使われます。 脳卒中片麻痺、脳性麻痺、変形性関節症など
膝装具 大腿部から膝関節をはさんで下腿部へかけて装着し、膝関節をコントロールする装具で、変形性膝関節症・術後の固定・反張膝・膝関節拘縮や不安定などに使用します。 靭帯の損傷や半月板損傷、膝関節の術後など
短下肢装具 足関節の動きをコントロールする装具で、足関節、足部の変形矯正、変形の予防、足の機能の補填などに使われます。 片麻痺、腓骨神経麻痺、脳性麻痺、足関節部骨折など
足底装具 足部に変形や痛みがある場合や、脚長差の補正などに使われます。 扁平足、関節リウマチ、尖足拘縮、変形性膝関節症など

長下肢装具によるリハビリ

長下肢装具(Knee-ankle-foot orthoses)は、脳卒中などで足に麻痺が残り、膝がグラグラして体重を支えることができないような場合に、足関節と膝関節の両方を固定して使用する歩行補助具です。

足関節と膝関節の両方を固定して使用するため、日常生活ではあまり使用されずリハビリのために使用されることがほとんどです。

長下肢装具は、大腿支持部が金属支柱のものとプラスチック支柱のものに大別され、以下の変化を予防する効果があります。

・尖足(せんそく):つま先が不自然に変形
・反張膝(はんちょうしつ):膝が後方に押される
・拘縮(こうしゅく):かたまること


麻痺が重度で理学療法士が介助しても足に力が入らず膝折れが起こってしまうような場合には、足先から股関節まで金属支柱が付いた長下肢装具を使用してリハビリが行われます。


しかし、膝折れを防ぐため膝関節や足関節を固定して使われることが多いため、本来使うべき筋肉が使えず他の筋肉を使って歩行(代償動作)することになるため、すり足歩行や足を横にふって前に出す「ぶん回し歩行」になってしまう弊害もあります。

「ぶん回し歩行」などの弊害を防ぐためには、膝関節(膝継手)を固定せずにリハビリを行う必要がありますが、重度の麻痺がある場合には膝継手の動きを制御するのが非常に難しく固定せざる負えないのが現状のようです。

 

長下肢装具と膝継手

長下肢装具
長下肢装具は、大腿支柱部と膝継手、下腿支柱部、足継手、あぶみなどで構成され、膝関節と足関節の動きをコントロールする装具です。


膝関節を制御するのは、膝継手で立脚時は膝を固定したり、歩行時は膝を自由に屈伸させたりします。

遊動式や膝伸展制限付き、ロック式、ダイヤルロック式などがありますが、重度の麻痺がある場合には膝関節を制御することは難しいそうです。




この問題を解決するために、長下肢装具の膝継手に取り付けることで膝関節の動きを制御できる、二足歩行ロボットの制御技術を応用したリハビリテーション用歩行練習デバイス「GSKnee(ジーエスニー)」が開発されたそうです。


理学療法士が手元のハンドスイッチにより、ベストなタイミングで膝の動きをコントロールできるので、代償動作が少ない歩行練習を実現できるそうです。

◉歩行練習時に間違って屈曲位で接地した場合でも、いち早く伸展位に移行する動きをサポートしてくれます。
◉屈曲方向のブレーキ力を調整することで、安全な立ち上がり動作や腰掛け動作をサポートしてくれ、安全性に優れた設計になっています。


「GS Knee(ジーエスニー)」は、「社会復帰」「仕事復帰」をするために、歩き方の見た目「歩容」の事を考えた歩行補助器です。